第三十二話 どこへ行く?

エルン「ハロ〜〜〜〜」
イシュ「ぐーてん」
ディー「いや、だから―――」
燐「ですけど―――」
レン「でしたら―――」
エルン「主様達なにやってるの?」
イシュ「何でも長期の休みに入るので旅行でもしないか――っという話になったので旅行先を決めているみたいです」
エルン「それって主様達だけ?」
イシュ「いえ、私達もです」
エルン「それじゃあ、私達も意見を言ったほうがいいんじゃないの?」
イシュ「言っても意見が余計に増えるだけで、旅行自体がなくなるかもしれませんよ?」
エルン「う、それはやだな〜」
イシュ「でしたら大人しく待つことです」
エルン「りょうか〜い、ところで、行き先の候補はどこなの?」
イシュ「神界、魔界、精霊界の三つです」
エルン「なんかすごい所へ行こうとしてるんだね、でも三つとも許可がないとは入れないんじゃ…」
イシュ「その点に関しては大丈夫だそうです」
エルン「何で?確かその三世界とも入るのかなり厳しいって聞いてるけど…」
イシュ「主様が三世界に知り合いが居るみたいでその人達に頼むそうです」
エルン「それでも難しいんじゃないの?」
イシュ「その方々は何でも高位の方とか言ってましたが…」
エルン「不安だね」
イシュ「……」
ディー「いっその事三つとも行こうか?」
レン「そうですね、時間はたくさんありますし」
燐「でも大丈夫なんですか?」
ディー「大丈夫、大丈夫」
エルン「不安だね」
イシュ「……」